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【お城めぐり】西尾城に行ってきました その2

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愛知県西尾市にある「西尾城」を攻城。そのときの記録をまとめました。
下の記事の続きです。

pochipochi-log.hatenablog.com


西尾城攻城記録

西尾市歴史資料館

西尾市歴史公園内の西尾城姫丸跡にあり。


杉浦喜之助氏の銅像。西尾市の市長を務められた方だそうです。この方の寄附によって、資料館は完成したとのこと。

◯資料館
開館時間:4〜9月 9:00〜18:00/10〜3月 9:00〜17:00
休館日:月曜日(祝日を除く)・年末年始
入館料:無料

nishio-museum.jp


資料館では企画展「巡見使さまが“グッ”ときた!―荻原村のまれなもてなし―」開催中。

↑企画展チラシ
巡見使」ってなんだったっけ? 昔、教科書で見た気がするなあ…という知識で観覧。
ちなみに巡見使とは、江戸幕府が全国の政情を知るために派遣した上使のこと。3人1組で全国8つの区域に分かれて巡察していたようです。

西尾市では「荻原村」が6代将軍徳川家宣の代替わりの頃から6回に渡って宿泊地になったとのこと。巡見使の1人が荻原村のもてなしを称賛した、という記録が残っているそうです。この企画展では「荻原村」のもてなしについて紹介されています。

巡見使の好物はなんなのか、先に泊まっていた地にどんなもてなしをしたのか尋ねた、とか巡見使が来るにあたって、いろいろ気を回していたことが伺えます。
幕府は過剰なもてなしはしちゃダメだよ、という規則を作っていたようですが、それが守られていたかは…どうなんでしょうね、といった感じ。
その地域で手に入るものしか出しちゃダメだそうだけど、荻原村はもてなしのために結構なものを購入したようです。やっぱりそうなるよなと、少しふふっとなりました。

企画展の一角で折り紙で箸袋を作ろう! という企画が行われていました。会期中はいつでも参加できるとのこと。子ども連れでも楽しめそうです。

常設展では西尾城のこと、西尾の歴史のことがざっくり学べます。お城好きなら「西尾城城下町ジオラマ」、「三河国西尾城図は必見」。
「鉄黒塗切付札紺糸手引威二枚胴具足」も渋くてかっこよかったです。これらは資料館のHPでも見れます。

入り口付近では特設展示「西尾出身の名代官 伊奈忠次」も。
伊奈忠次って誰だろう? と思っていたら、スタッフの方からいろいろ教えていただきました。なんでも利根川の普請を行った人なんだそう! 西尾市ではあまり知名度はないそうですが、関東では神様のような人、と聞きました。
大河ドラマ「どうする家康」にも出たらしく、なだぎ武という人が演じていたらしい。大河は1話だけ見て、それ以降は未視聴なんだよな。録画はしてあるから年末にでも見ようかな。

↓伊奈氏が携わった事業。これはすごい!
ja.wikipedia.org

「どうする家康と西尾」、企画展資料を頂き、物販コーナーで「東条城」の御城印(限定版)と髭切&龍丸の御刀朱印を購入。御刀朱印の写真はその1に。
平日で人も少なくゆったり見ることができ、またフレンドリーなスタッフの方からたくさん話が聞けてよかったです。
人の数は少ないけれど、結構入れ替わり立ち替わり人は来ていたような気がします。歴史公園は地元の人がふらっと散歩するのに良いのかも。隣には小学校があって、楽しそうな声が聞こえてきました。

企画展「巡見使さまが“グッ”ときた!―荻原村のまれなもてなし―
開催期間:2024/01/21(日)まで

資料館で御城印たちを買ったら、かわいい袋に入れてもらいました。


旧近衛邸

京都御所から公家近衛家の邸宅の一部を移築したもの。数寄屋造りの書院と茶室からなる江戸末期の建物。すごく風情があります。
室内の天袋の植物画が素敵でした。あと、引き手(?)部分が千鳥になっているのもかわいかったです。
ここでもスタッフの方に西尾城や旧近衛邸について話を聞きました。人が少なかったからこそだなあ。

今回は頼みませんでしたが、こちらでお抹茶と和菓子が頂けるそうです。セットで500円。きれいな庭を見ながらの一服は良い時間だろうな。
ここでは西尾城の御城印を購入。


日本庭園も綺麗でした。春とか秋とかに行ったらまた違うんだろうなあと思う。

鍮石門

玄関っぽい。
屋根の一部をアップに撮ったものが下。


西尾市歴史公園の看板。


西尾市歴史公園 二之丸跡案内図。


天守台

西尾城の天守は珍しいことに、本丸ではなく二之丸にあったそうです。
再建のため、天守台までは作ったのだそうですが、肝心な天守は予算の関係でなかなか難しいのだとか。何事もお金よな。世知辛い。

天守台は小高い丘のようになっていて、なかなか見晴らしが良いです。

おそらく天守台から撮影した本丸丑寅櫓
御城印コレクション

西尾城の御城印。家紋は西尾城の歴代城主のもの。城の文字がかっこいい。


東条城の御城印。令和5年度限定版。金の箔押し。
実はまだ行っていないので、ぜひとも攻城したい。


おまけのお城カード。

そんなに広い公園ではないので1時間弱で見て回ることができました。
が、帰宅後パンフレットを眺めている際、尚古荘に行ってないことに気がつきました。違う季節にまた訪れたいです。



おまけ:西尾市岩瀬文庫「植物への恋文」を見てきました

西尾城攻城後、岩瀬文庫(西尾市立図書館の隣)で開催されている企画展「植物への恋文(ラブレター) ~本草書から牧野富太郎の手紙まで~」を見てきました。
岩瀬文庫は日本初の古書専門のミュージアム。本好きはきっと楽しめると思います。
常設展では日本の書物の歴史がざっくり学べます。蔵書の一部のレプリカも見れたり。岩瀬文庫は何度か来ているので、この日は常設展はあまり見ませんでした。

iwasebunko.jp


古代中国の薬草学を起源とする「本草学」から近代への「植物学」への転換を岩瀬文庫の蔵書から辿っていく、という趣旨の企画展。精緻な植物画に思わずうっとり。すごく美しい。色がなくてもきれいなのに、色がついたら…!

植物画といえば、前に徳川美術館でも企画展見たなあ、と本草図譜などを見て思い出しました。(調べてみたところ、「江戸の生きもの図鑑-みつめる科学の眼-」という企画展でした)

興味深かったのは、牧野富太郎名倉誾一郎(なぐらぎんいちろう)の手紙のやり取り。名倉氏は西尾市の植物研究者。地方発の植物研究団体「山草会」を率い、業績も多数残しているという。牧野富太郎が植物採集をしに豊橋などに来る際は、名倉氏に案内を頼んでいたそうです。手紙の中で牧野富太郎が何度か地元の植物を採集するように勧めていたのが印象に残っています。二人のやり取りを見ていると、良い関係だったんだろうなと思う。

パンフレットとしおり。
栞は休憩室にあるガチャにて。1回200円。


お土産に買ったポストカード。きれい!


植物への恋文(ラブレター) ~本草書から牧野富太郎の手紙まで~
開催期間:2024/02/12(月)

開館時間:午前9時~午後5時まで
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)詳しくはHPで
入館料:無料

西尾市歴史公園、岩瀬文庫ともに楽しい時間が過ごせました。よかった!


※西尾市観光案内所で「家康の秘宝を探せ」という街歩き謎解きに参加できます。西尾駅からお城に向かう方は参加しても楽しいかも。散策中に謎解き用の謎を見かけましたよ。
家康の秘宝を探せ – 西尾観光