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ふくやま美術館「正宗十哲」展に行ってきました:広島県福山市の文化施設探訪記

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3月上旬、広島県福山市に行ってきました。目当てはずいぶん前から気になっていた展覧会「正宗十哲―名刀匠正宗とその弟子たち―」たち。その展示を中心に、福山城を攻城しつつ、まわりの文化施設を楽しんできました。

新幹線の指定席券を購入したのは2月の中旬。まさか自分が出かける時期に江雪左文字の銅像が福山市に設置され、刀剣乱舞とのコラボが始まるとは思わなかったので、なかなかラッキーでした。

当日、地元では雨が降っていましたが、福山市は雨があがったところという感じの曇り空。散策中、雨が降らなくて本当によかった。(雨仕様の格好じゃなくてもよかったな…と思う)めっちゃ歩き回ってくたくたになりましたが楽しかったです!

※写真がたくさんあるので、とても長い記事になってます。

広島県福山市のふくやま美術館周辺を散策してきた

ふくやま美術館で「正宗十哲展」で刀剣美を堪能する

JR福山駅のホームにて

新幹線を乗り継ぎ、JR福山駅についたのは9時半ごろ。駅からすぐに福山城が見え、心の中で思わず「おお!」と叫んでしまいました。
まずは一番の目的を果たすべく、ふくやま美術館へ。駅の近くにあるというのに、福山城方面から公園に入ったせいで少し迷ったのはないしょの話です。

美術館入口 正宗十哲展 看板

今回見てきたのは「正宗十哲―名刀匠正宗とその弟子たち―」。鎌倉時代に活躍した刀工正宗と、正宗の影響を色濃く受け継いでいる十人の刀工を特集したもの。展示内容とは関係ないけど、チラシ・看板デザインすごく好き。

とっても豪華で盛りだくさんの内容。相州伝の刀剣大集合なんてなかなか見れないんじゃないか。刀剣ばかりが並んだ会場は「圧巻」!の一言。
平日にもかかわらず美術館の中は結構な人でにぎわっており、刀剣好きの方々の感嘆の声が漏れ聞こえてくるのでした。

正宗の特徴は力強く美しい地鉄と沸が強い刃文。ということでじっくり見てきました。小学生並みの感想ですが、どれも本当に美しい! 国宝の「短刀 銘 国光(名物:会津新藤五)」、めちゃくちゃきれいでした。きらきらしていて、惚れ惚れ。なんとこの刀剣、撮影可で私も撮影してきたのですが、光が反射してうまく撮れていなかった…。

撮影可の刀剣は全部撮影してきてしまいました。国宝に個人蔵。太っ腹すぎます。

重要文化財 : 短刀 無銘 伝貞宗(名物 太鼓鐘貞宗)

太鼓鐘貞宗」。穏やかさを感じる刃文。

太鼓鐘貞宗 - Wikipedia


国宝 : 筑州住左(号 江雪左文字)

 福山市の推し刀の一振り(と思われる)「江雪左文字」。流れるような銘あり。位置によって刃文の乱れ具合が全然違っておもしろい。切っ先きれい。

江雪左文字 - Wikipedia


 刀剣乱舞的には他に「松井江」「太閤左文字」の展示あり。松井江は撮影不可。
 どの刀も初めて見るので感動でした。刀剣鑑賞の勉強はまだまだ&語彙力なく、うまく感想が言葉にできないのつらいなあ。とにかく一度に刀剣をたくさん見られたの嬉しい。ちゃんと勉強しなくちゃなあ。

重要美術品 : 脇指 銘 備前長船兼光 貞和三年十二月日

刀身の彫刻がきれいだったので、この写真も載せる。
↓彫刻アップ

特別重要刀剣 : 薙刀直し太刀 銘 備前国長船住長義

長義の刀は見るやつどれもごつい感じがする。強そう。なんか好きなんだよなあ。
↓銘をアップにして撮ったもの。

写真撮影の腕もあげる必要がある。刀はすべてスマホ撮影です。
そういえばデジカメは不可という場合もあるらしいですね。

fukuyama-museum.jp

 特別展「正宗十哲―名刀匠正宗とその弟子たち―」
 場所 ふくやま美術館
 期間 2024年2月18日(日)~2024年3月27日(水)
 休館日 月曜日
 開館時間 9:30~17:00

私が行ったときは図録が売っていなかったのが残念でしたが、通販できるとのことで手続きをしました。
通販受付なら会期が終わってからにしたらいいのになあ、なんて少し思ったり。図録のために行ってるわけじゃないけど、云万かけて出かけてるんだからさ…と思った。

その図録は3/17無事手元に届きました。手配していただき感謝。
正宗十哲について学ぶのに良い入門書のように感じるので、図録だけでも手元にほしいという気持ちはわかる。
またじっくり読む!

和綴じっぽくておしゃれ。

特別展鑑賞後は冬季所蔵品展「人物画にこめられた思い ―描く人と描かれる人」を鑑賞。ルオー、ジャコメッティ、マリー・ローランサン、藤田嗣治、岸田劉生(見てわかった作家たち)などなど。絵画コレクションも名品が揃っていて見応えあった。森戸果香の物語絵巻が見ていて楽しかった。
あとは同館内にある「ふくやま書道美術館」の「清水比庵―楽しさと優しさ―」。清水比庵は岡山県高梁市出身の歌人とのこと。書を鑑賞したことはほぼないので、不規則でダイナミックで踊ったり跳ねたりしているような文字に驚いた。こちらの方にはあまり人がいなかったので、じっくり見ることができました。


 冬季所蔵品展「人物画にこめられた思い ―描く人と描かれる人」
 2023年12月23日(土)~ 2024年3月24日(日) 
 冬の所蔵品展2「清水比庵―楽しさと優しさ―」
 2024年2月17日(土)~3月31日(日)

www.city.fukuyama.hiroshima.jp


広島県立歴史博物館で博物館のおしごとを知る

公園のプロムナードに江雪左文字像があるとのことで見に行ってみたところ、江雪左文字の女が像とイチャついていたので邪魔しては悪いと思い、近くの歴史博物館へ。

博物館では早春の展示「博物館のおしごと展」が開催中。
普段何気なく訪れている博物館ですが、その仕事内容はいまいちわかっていない。実際どんなことをしているのか、ということがわかりやすくまとめられていました。
収蔵品はどのように集めるのか、展示はどうやってしているのか、保管方法、使っている道具は? 修理はどうしているの? などなど、なるほど! がたくさんでおもしろかったです。収蔵品の修復作業、もっと詳しく知りたいと思った。

瀬戸内の歴史をたどっていく常設展もなかなか興味深かった。
銅鐸を鳴らしてみようというのがあったので挑戦してみましたが、あんまりきれいに鳴らなかった。自分が鳴らす少し前に誰かが鳴らしていたのだけど、「カーン」といい音だった。コツがあるのか?

草戸千軒展示室

室内の雰囲気違うなと思ったら、↑の「草戸千軒」の再現が。
大河ドラマの撮影にも使われたとか。なんか見たことあると思ったんだよな。


 ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)
 開館時間 9:00~17:00
 休館日 月曜日


曇天の下の江雪左文字像をいろんな角度から撮影する

歴史博物館から出ると江雪左文字像のまわりから人がいなくなっていたので、これ幸いと写真撮ってきました。




想像よりもずっと立派な像でした! 装飾細かい!
顔がきれいに撮れなかったのが残念です。

江雪左文字像ができる過程をふくやま文学館で

ふくやま文学館は広島県福山市に縁のある文学者の資料の収集や調査研究を行っている施設。
ドリトル先生の井伏鱒二訳が好きなので、井伏鱒二の資料が多数あると事前調査で知り、気になっていた施設でした。
と、それを目当てにいったのですが、受付で「1Fは撮影ですよ~」という説明を受けて展示コーナーを見てみると「江雪左文字像」の銅像設置記念コラボ展示が行われていました。そういうことだったのか!

展示コーナーでは銅像がどのように作られたかパネルを使ってわかりやすく説明。銅像のパーツが数点展示されていました。
小さいサイズの江雪左文字像も。たくさん写真撮ってきたけどここでは割愛。
銅像の足元のモチーフ(桜と風)が素敵だなと思ったのですが、足2本での自立が困難だったために用意されたそうです。

フォトスポットもあったのでパチリ。静かに佇んでいました。

銅像について見たあとは2Fの常設展へ。
地域ゆかりの文学者の作品の数々を見る。昔の本の装丁ってなんか好きだ。山椒魚の気持ちになってみたりするなどして楽しみました。井伏鱒二って多趣味なんだな。

 刀剣乱舞ONLINE 刀剣男士 江雪左文字像 設置記念コラボ企画
 期間 2024年3月6日(水)~2024年3月27日(水)
 休館日 月曜日

www.city.fukuyama.hiroshima.jp


福山市へは3月6日行きました。すごくいいタイミングだったんだなあ。2月中旬の私を褒めたいです。
ちなみに4月19日からは「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の企画展示をするそうです。いいなあ。


福山城を攻城

ふくやま美術館に行くぞ! と決めたときに近くに福山城があることをマップで知り、絶対攻城するぞ! と思って出かけました。
前日が雨だったために泥濘む地面。すべって転びそうだったので、あんまり細かく見れなかったのが残念だったかも。写真は一部のみ。


伏見櫓
築城時に伏見城から移築された櫓のひとつ。江戸時代は武器庫として使われた。


福山城の天守。中は博物館になっています。
途中にあった馬に乗って遊ぶゲームが楽しそうでした。他のお客さんがやっているのをちらっと見たのですが、三國無双みたいな感じでした。他にも火縄銃のゲームも。
3kgあるという槍を「持ってみませんか?」と勧められたので持ってみました。持つまではできなくはないけど、その槍を持って馬に乗って駆け回るのは無理だな~と思いました。

最上階まで登るとかわいい子たちがいたのでパチリ。御伴のかわいさときたら…!

外に出ることができましたが、めっちゃ怖くて速攻で戻りました。
福山城博物館はまた改めてじっくり見学したいなあ。


福山城で押したハンコ。
各階にあるハンコを重ねると多色刷りみたいになるというもの。おもしろいし、きれい!
「有隣堂しか知らない世界」(Youtubeのチャンネル)でこんなシャチハタ紹介されてたことを思い出しました。


fukuyamajo.jp



お土産・戦利品

左:美術館 右:福山城博物館 で購入したしおり。しおりはついつい欲しくなります。



福山城の御城印。切り絵、クリアタイプとてもきれい。
次いつ行けるかわからないので買ってしまった。こういうのは一期一会。

今回は載せませんでしたが、三蔵稲荷神社に参拝して御朱印を頂いてきました。


とうらぶコラボしおり。各施設でもらった。「よかったら、たくさん持っていってください」と福山城博物館で言われた。
何気に絵柄が違っていたことに写真を撮る際に気づいた。なんか得した気分です。


今回行った施設のチケット類。いろんな施設が近くにあるのいいな。


福山市は「くわい」の産地ということでおすすめされていたので購入。
ポタージュはまだ飲んでないのですが、くわいチップスは食べました! 素朴な味でおいしかったです。

他にはもみじまんじゅう(冬季限定のショコラがけ仕様)、ばら一輪(福山市はバラが有名)などを買いました。
職場用には生キャラメルのもみじまんじゅうを購入。(悩んでいたら、ショップの店員さんが「おいしいですよ」と教えてくれた)
本当にすっごくおいしかった! 職場の方にも好評でした。みなさん「めっちゃうまい」と言っていたので、広島土産にいいかもしれません。ただちょっとお値段はお高め。

生キャラメルもみじ 8個入り(Cake.jp)


福山市、次行くならバラの季節がいいなあ。