愛知県西尾市にある「西尾城」を攻城。そのときの記録をまとめました。
お城についてはド素人なので知らないことばかり。いろんなものが新鮮で楽しく見学しました。
西尾城攻城記録
「西尾城」について
承久の乱(1221)の戦功により三河国の守護に任じられた足利義氏(吉良氏と呼ばれる)が築城した西条城がはじまりと伝えられます。
西尾城のパンフレットより
現在、城跡の一部は「西尾市歴史公園」として整備されています。本丸丑寅櫓、鍮石門、天守台、二之丸丑寅櫓、屏風折れの土塀などが再建・復元され、歴史を感じることができます。
築城者とされる足利義氏は足利尊氏の何代も前の人。城主は酒井正親・重忠、田中吉政…と代わり、明和元年から大給松平家が入城し、藩主を務めていたとのこと。ただ、松平家が城主だったということで、西尾城は早くに壊されてしまったのだとか。
大給松平氏は6万石の藩主だったそうですが、西尾城は2万石で残りの4万石は福井県にある飛び地効果、という話もスタッフの方が教えてくれました。ちなみに岡崎城は5万石らしい。
以下から散策。
二之丸丑寅櫓
天気はくもり。遠くの方に濃い雨雲があった。幸い、雨は降らず。変な角度から撮ったので、なんだか曲がって見えます。
ここから天守台に続く土塀に「屏風折れ」という珍しい特徴があります。(写真はなし)
パンフレットによると、「土塀に張り付くようにして身を隠した敵を鉄砲で撃てるようにする工夫で、防御力が高い構造」とのこと。
二之丸丑寅櫓は公園の無料駐車場の直ぐ側にあり。
建築基準法の関係で現在は中に入ることはできず。外から眺めるだけ。かっこいいなあ。
駐車場から園内に。進んでいくと「大名櫓型時計塔」。
下の方についているボタンを押すと、西尾市のうた6曲が聞けるようでした。
ポチッとな、としたかったのですが、ちょっと押す勇気はありませんでした。どんな曲だったのかな。
神社、銅像etc
稲垣一郎先生像
さらに奥に進むと「稲垣一郎」先生という方の銅像あり。碑文があったので読んでみるものの、碑文の内容は銅像を作った方を讃える感じのものだったので、どんなことをした方なのかはよくわからず。
ネット検索したところ、県会議員など務め、西尾茶の宣伝に尽力された方だとか。西尾市史とか読めば、詳しいことが載っていそうです。
西尾神社
公園内に佇む神社。茂った木が風でさわさわ。落ち着いた空気。
こちらの神社は第二次世界大戦後に西尾市出身の戦没者の慰霊のために造られたそう。
西尾神社の由緒が書かれています。
御剱八幡宮
説明によると、承久の乱で戦功をあげた足利義氏が三河国守護に任じられた際、西条城の城内鎮護の神として松山から移されたとのこと。
源家の宝剣「髭切丸」が奉納されたことから「御剱八幡宮」と呼ばれるようになったそうです。
歴史資料館のスタッフの方によると髭切丸は盗難に遭い、現在は行方不明らしい。現存していたら良い刀だから国宝になっていたかもしれませんね、とお話してくださいました。国内にはないかもしれないという話も。はあ~、盗難。残念な話です。
歴史資料館で購入した御刀朱印。
これは並べないと! というわけで、兄弟刀と。
セット購入で少しお得に買える。
髭切といえば、刀剣乱舞の審神者としては北野天満宮の髭切を思い浮かべますが、他にも髭切があるんですよね。
以前、ぶらぶら美術博物館で「THE HEROES 刀剣×浮世絵」へ行く回があって、そこでも言及されていた覚えがある。わたしは静岡市美術館で開催されたときに見に行きました。
神明社
御剱八幡宮のお隣にあった。
全部に参拝。
地面にたくさんどんぐりが落ちていた。
西尾城址
西尾城本丸表門址
本丸井戸
陸軍大尉・正七位・中澤稔之碑
詳しい情報はわからず。ひっそりと建っていた。地元の有力者の方とかかな。
本丸丑寅櫓
最初見たとき、この建物が天守かと思いました。とても立派。
水堀では鴨が数羽、気持ちよさそうに浮かんでいた。
昨年、テレビ東京系「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦スペシャル」でお堀の水を抜いたらしい。(見た覚えがある)
そのときに見つかった軒平瓦のかけらが資料館に展示されています。スタッフの方からお話も聞けました。
本丸丑寅櫓は内部公開されているので見に行きました。
公開時間:午前9時半~午後4時
階段をのぼって上へ。結構急な階段。足元注意。
下の写真は丑寅櫓の入り口。
土塀には三角と四角の小窓が。
三角は「鎬狭間」、四角は「箱狭間」というらしい。ここから銃で敵を狙ったのか。…などと思いつつ、中へ。
中は土足厳禁。ここに「西尾市歴史公園おさんぽマップ」が置かれていました。
階段のぼってさらに上へ。ちょっと怖い。高いところはあまり得意ではなかったことを急に思い出す。
ここで昔の人は物見をしていたんだな、となんだか感慨深い気持ちになりつつ、そっと外を見ると歴史資料館などが見えました。
写真たくさんで記事が長くなったので、散策の続きはその2で。