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推し活(2次元)&買い物記録中心の雑記ブログです。

岐阜県関市の刃物文化を満喫する旅

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2月某日、刃物の町・岐阜県関市に行ってきました。
岐阜県に行くのはとても久しぶり。気温の不安がありましたが、町を散歩するのに良いぽかぽかの陽気で杞憂に終わりました。そこそこ着込んできたので暑いくらい!
以下、旅の記録。

刃物の町・岐阜県関市の旅~せきてらす周辺を歩く

いざ関市へ

JR在来線で「岐阜駅」まで行き、JR高山本線へ乗り換えて「美濃太田駅」へ。JR高山本線、初めて利用しましたがワンマン電車だったんですね。アナウンスで整理券のことを言っていて「整理券!? 持ってない!」と少し焦りましたが、有人駅からの切符利用だったので特に問題ありませんでした。無人駅じゃなくてよかったー。降りるときは飯田線みたいな感じ。ボタンを押してドアを開いて下車。

ja.wikipedia.org


美濃太田駅からさらに長良川鉄道へ乗り換え。(整理券あり)乗った電車の乗客はおじさんばかり。時間帯かな? 乗ったことのない形のロングシート席でした。
調べてみたところ、「新潟トランシス社製」の「ナガラ500形 502号」という車両のようでした。木のぬくもりがあって、かわいい車両でした。こんな電車で長良川をのんびり眺めたい。
ちなみに帰りの車両は普通の通勤通学に適した感じの車両(でもつり革がハンバーガーとかだった)で、関口駅だったかで大人数の高校生が乗車していました。

www.nagatetsu.co.jp

調べてみたら、観光列車「ながら」での旅が楽しそうでした。桜や紅葉の季節が人気そう。

www.nagatetsu.co.jp


と、それはさておき。目的の「せきてらす駅前」で下車。「せきてらす」へ。

マップがあったら嬉しいなーと立ち寄る。「関ぐるり旅」という冊子をゲット。
外に案内板があり、まずは「せきてらす」から徒歩1分ほどの場所にある「関鍛冶伝承館」へ向かいました。


↑の写真はせきてらす内にあった「関伝乱舞」というモニュメントの説明。
全体写真を撮り忘れてしまった。陽の光を浴びてキラキラ輝いていました。


関鍛冶伝承館

関鍛冶伝承館」は関に伝わる匠の技を映像、資料、展示で紹介する施設。外には「刃物塚」も。


↑の写真の方からトンカントンカンと鍛錬中らしき音が聞こえてきました。いい音だ。


平日のおかげか館内は混み合っておらず、ゆったりと見学・鑑賞できました。
とはいえ、さすが関市の施設というべきか日本刀好きがちょこちょこ来館していたようで、みなさん熱心に映像を見たり、刀剣を鑑賞されていました。

1Fでは刀剣についての基礎知識、刀剣ができるまでの流れを追い、より深い知識を得ることができます。映像資料すっごくわかりやすくて、食い入るように見てしまいました。
玉鋼が刀の形になるまでの工程、すごく複雑だ。濡れた和紙に包んだり、粘土を含んだ水をかけたり…。本で読むのと映像で見るのはやっぱり違うな。おもしろかったです。全部の工程の映像を見たかったけど、独占する感じになってもよくないので一つだけ見て終わりました。
鍛錬の実演は一般公開されることもあるようです。いつか生で見てみたい気もします。

1Fの奥に刀剣展示室あり。
関を代表する刀工の日本刀が展示されています。
蛍丸伝説プロジェクト」(知らない方は下の記事を参照))で作刀された「大太刀 蛍丸写し(影打)」の姿も。すごくきれい!迫力ある!刃文好き…。
常設展示らしく、いつでも見られるようです。

www.itmedia.co.jp

和泉守兼定の太刀、孫六兼元の刀、現代刀工の日本刀たち。どれも魅力たっぷり、見どころ満載。すっごくよかった!
新型コロナウイルス撃滅祈願の刀が妙に印象に残っています。切れ味良さそうで、本当に病を斬ってくれそうな感じでした。

出口付近に展示品の鐔などの装飾を拡大鏡でじっくり見られるコーナーあり。細かい!

花の慶次コラボ「関鍛冶と戦国日本刀展」

2Fでは関鍛冶伝承館×花の慶次コラボ「関鍛冶と戦国日本刀展」が開催中。
「花の慶次 -雲のかなたに-」(原哲夫/作画、峰隆一郎/原作・原案)の漫画に登場するキャラクターの槍と刀を再現し、展示。
実は漫画は知らずに訪れましたが、普通に楽しかったです。関鍛冶の刀を使用したと思われる武将キャラのイラスト、漫画のコマ、そして関わりのある刀工の作品をセットで鑑賞できます。わかりやすい!

刀を再現するにあたっての刀匠へのインタビュー映像も興味深かった。南蛮鉄で刀を作るの、やっぱり最初は嫌だったのか~。

南蛮鉄大短刀は作中で主人公の慶次が秀吉暗殺のために入手する武器で、南蛮鉄で作られているのだとか。
重量を体感できるコーナーがありましたが、思ったより重かったです。

南蛮鉄について調べたら論文を見つけたのでリンクを貼っておきます。
www.jstage.jst.go.jp


 関鍛冶伝承館×花の慶次~関鍛冶と戦国日本刀展~
 関鍛冶伝承館2階 第Ⅰ展示室
 会期 2024年2月3日(土)~2024年3月29日(金)
 時間 9:00~16:30




▼今回買ったおみやげ。受付の職員さんが親切丁寧でした。


▼花の慶次コラボカード。二人で行ったので二人分。伊達政宗と直江兼続が当たりました。


また何かの折に訪れたい場所です。楽しかったー!


▼おまけ:館内のすみっこの方にいた、いじらしい「関*はもみん」

関市のイメージキャラ。かわいい。関が苗字で名前がはもみん、らしい。かわいい。

www.city.seki.lg.jp



濃州関所茶屋

関鍛冶伝承館から出るとちょうどお昼だったので、そのまま隣の「濃州関所茶屋」で食事をすることに。関所をイメージした休憩施設だそう。日本刀アイスがおいしそうだし、楽しそうでした。関珈琲味いいなあ。もう少し暑い季節に訪れたらぜひ食べたい。

katanaice.com


ランチメニューは鶏ちゃん定食、豚ちゃん定食、カレーライスなど。いろいろ悩みましたが、「9種の小鉢定食」を食べました。

白和え、にんじんのマリネ、コロッケ、こんにゃくの煮付け、さといもの天ぷら、煮豆、ごぼうの梅和え、魚の甘露煮、ひじきの煮物、じゃがいもの煮っころがし、ごま団子などなど。料理名は不明。ヘルシーでどれもおいしかった! 特に女性におすすめ。
食後にはサービスでコーヒーとちょっとしたデザートも。良い天気だったので、アイスコーヒーにしました。
掘りごたつ席で足も伸ばせて、ゆっくり休憩できました。

濃州関所茶屋 - せきてらす前/食堂 | 食べログ


食後にお土産も購入し、次の場所へ。


春日神社

徒歩数分の場所にある「春日神社」へ。
春日神社は関鍛冶の守護神を祀る神社。日本刀に興味がある人はぜひ訪れたい場所です。


境内の中にある「能舞台」。関市指定文化財。
室町時代に能舞台が建立され、舞台芸能が祭事に取り入れられたそう。
春日神社には能装束、能面など多くの重要文化財を所蔵しているようです。

2月3日の節分ではこの能舞台から豆まきが行われたとか。


上は本殿の写真。参拝後、社務所で御朱印とともに御守りも授与していただく。
刀の鐔型の御守りがおしゃれ&かっこいい。日本刀好きにおすすめの御守りです。「必勝、健康」と「安全、厄除」の2種あり。



www.seki-kasuga.com


岐阜関刃物会館

関市は世界三大刃物産地の一つ。そして、国内では刃物生産量日本一。
岐阜関刃物会館」では刃物製品がお得な価格で販売されています。

爪切り、はさみ、包丁エトセトラ。たくさんの刃物が所狭しと並んでいました。目移りする!
どれを選べばいいのかわからない…! のために、お試し用もあり。…それでもかなり迷いました。

seki-japan.com


▼今回購入したもの

小さめの爪切り、足用の爪切り、携帯用ミニはさみ、左手用のはさみを購入。
関兼常はポーチに入れる用に、左手用は私が左利きなので。ミニはさみはストラップ付きで便利と思って選択。いろんな柄があって迷いました。
足用の爪切りなんてあるのか! と思って購入した関孫六の爪切り。めっちゃ切りやすかった!
他のも切れ味バッチリ。感動です。

本当は包丁も欲しかったけど、電車利用なのでやめました。なんとなく危ない気がしますしね。


刀剣乱舞のペーパーナイフもいくつか売られていました。下の写真は発売当時に購入したもの。刃文もちゃんと再現されて、とてもきれいなんです。



フェザーミュージアム

傾いた写真になってしまった。晴れていたのが、この辺りから急に曇り空に。

フェザーミュージアム」はフェザー安全剃刀による企業博物館で、世界初の刃物総合博物館。「切る」とはどういうことか。その仕組みや切るものについて楽しく学べます。

来館したときに初めて訪れると告げたら、ちょっとした映像を見せてもらうことに。
時間は10分程度。マスコットキャラクターの「ヒゲ博士」と「フェザーちゃん」が「切る」ことや「刃物」の世界について案内してくれます。
ミュージアム見学前の導入として、すごくわかりやすく、おもしろい。そしてマスコットキャラがかわいい。

展示されている刃物は石器時代のものから医療現場で使われる精密機械まで! 昆虫の標本なんかもあったり、盛りだくさんの内容です。
並べられた展示を見るだけでなく、映像作品で「切る」様子を見たり、実際にどんな風に刃物が動くのか動かしてみたり、いろんな体験ができます。
フェザーの商品パッケージや商品も楽しかったです。これ知ってる! これうちにある! っていうのもあったり。

ヘアカットモンスターは昨年Xで見かけて気になって、私も購入しました。(左利きだと少し使いづらい笑)


館内のフォトスポット。やっぱり傾いている。いつも慌てて撮ってるからなあ。


▼お土産にカミソリを購入しました。ミュージアム限定パッケージです。ピントがあってない…。


ちなみにフェザーミュージアムは入館料無料。無料とは思えない情報量です。
関鍛冶伝承館などを訪れた際はぜひ! やさしい説明なのでお子様もきっと楽しめると思います。

www.feather-museum.com


楽しい1日でした!
関市にはまだまだ刃物にまつわる施設があるので、機会があればまた遊びに行きたいです。