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推し活(2次元)&買い物記録中心の雑記ブログです。

電話にはでんわ

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今日も寒い。
最近、留守番電話に総務省を名乗る番号からメッセージが数回入っている。内容は「2時間以内にネットが切れる」というもので、プッシュボタンに従って数字を入力しろとのことだった。お金支払わされる系か。完璧な詐欺電話。最近は詐欺電話も留守電メッセージに入れるんだなあ。
家に電話はあるけど、呼び出し音が鳴っても家族が出ることはあまりない。本当に大切な用事は自分のスマホにかかってくるから。一応、連絡手段のひとつとして置いてあるだけ。ただ、留守電に入ったメッセージが覚えのあるものであれば、出れる状態ならすぐに出る。でもそうなったのには理由がある。

わたしが中学3年生のときのこと。家にはセールス電話がしょっちゅうかかってきていた。家庭教師、宗教勧誘、なにかの商品エトセトラ。家族はみんな、うんざりしていた。

そんなある日の午後。(土曜日の昼だったような気がする)カップラーメンを食べようと思い、お湯をそそいで3分経つのを待っていたときのこと。一本の電話がかかってきた。家には自分しかいなかったので、いつものように受話器をとるわたし。
電話は家庭教師の営業だった。わたしが本人だと知るとあれこれ話を聞いてくる。今思えばさっさと切ってしまえばよかったとも思うが、わたしは律儀に聞き、律儀に答えた。内容は大嘘だったけれど。
「成績はどうですか?」
「まったく問題ありません(大嘘)」
成績良いといえば家庭教師などいらないし、と思ったのだけど、この考えは浅はかだった。受話器の向こうの相手は粘り強く、「でも受験勉強するのに云々」と話をつなげてくる。
「部活が忙しいから無理です」
これは半分本当のこと。が、この回答もだめだった。とにかく粘られた。
あのとき聞かされた内容は、ほぼ覚えていない。わたしはどうやってあの人の話を切り上げたんだろう。それも覚えていない。
ただ、電話を切ったあと、食べようと思っていたカップラーメンの麺がすごく伸びていたことは覚えている。衝撃的な光景だった。麺がスープを吸いきって、ぶよぶよになっていた。スープは量が目に見えて減っていた。あんな悲しいカップラーメンを食べたのはあの日が初めてで、これから先はないだろう。おいしくなかったから、もう食べたくはない。

それ以来、わたしは家の電話には出なくなった。
食べ物の恨みは尾を引く。母によると、わたしはその日、めちゃくちゃ怒っていたらしい。


留守番電話サービスは便利だという話。
詐欺に合わないために留守電は有効なのでは? と思ったところで、冒頭の詐欺電話を思い出す。留守電対策の詐欺電話なのかなあ、あれ。詐欺も手を変え品を変えって感じで、本当に面倒くさいな。